春は大掃除というよりも、片づけをするタイミングだと思っています。

そうすれば、すっきりと整理された部屋で1年を過ごす準備ができるからです。

しかも、良い整理法を使えば、片づけはそんなに大変ではありません。

ということで、この記事では「12-12-12メソッド」という、とっておきの整理法をお教えしましょう。

片づけに役立つ「12-12-12メソッド」とは?

「12-12-12メソッド」は片づけ術を教えるサイト「Becoming Minimalist」でJoshua Becker氏が勧めていた整理法です。Becker氏はこの記事で、家の整理法のうち、達成可能な14のメソッドをピックアップして紹介していますが、その中でも12-12-12メソッドは、一番のおすすめとしてリストのトップに掲載されています。

12-12-12メソッドでやるべきことは、シンプルそのもの。毎日、「捨てるもの」「寄付するもの」「しかるべき置き場所に戻すもの」を、それぞれ12個ずつ選ぶのです。

12個というのは、片づけを進めるにあたって適切な数と言えます。「これならできそうだ」と思えるくらいには少ないものの、いざやってみると「そこそこ大変」と感じるくらいの多さだからです。

まずは「捨てるもの」ですが、最初の5個くらいは簡単に見つかるでしょう。ごみになっているものや、壊れているものを集めて、捨てると決めるだけです。

でも、そこから先は、12個というノルマを頭に置いて、もう少しいろいろ考えたり、あるいは思い切った決断をしたりする必要が生じるはずです。

このように、1日に捨てるものの数をあらかじめ決めておくと、タスクを続けやすくなり、より具体的な目標が得られるというメリットがあります。何から手をつけたら良いのかわからなくなって、大掃除の予定を先延ばししてしまいがちな人には、これはとても重要なポイントです。

先ほど挙げた3つのカテゴリーすべてで、12個以上のものを見つけられたなら、とてもよく頑張ったと言えるでしょう! でも、ノルマの達成に四苦八苦している場合は、「背中をちょっとだけ押してくれる基準」として、この数をとらえると良いでしょう。

家での12-12-12メソッド活用法

ここで1つ、注目すべきポイントがあります。Becker氏によるこのメソッドの説明は、わずか3つの文章しかなく、しかもそのうち1つは「これで完了です」というシンプルな一文です。

それだけに、それぞれの家の具体的なニーズに合わせて調整できる余地がとても大きくなっています。

私がお勧めするのは、毎日1部屋ずつ、部屋を片づけていく方法です。私が今住んでいるのはワンルームのアパートメントなので、複数の部屋があるわけではないですが、その代わりに、1つの部屋を複数のエリアに分けています。

今年の春の大片づけでは、私は毎日1つずつ、片づけをするエリアを選ぶことにしました。リビングから、ダイニング、キッチン、バスルーム、ベッドとして使っているロフト、そして一番気が重いクローゼット、という具合です。

1日に2つの部屋を片づけてしまおうとしても、ぐったりするだけなので、やめておきましょう。

ガレージなどの広いスペースの場合は、いくつかのエリアに分けて、同じ場所を2、3日(あるいはそれ以上)かけて片づけてもかまいません(正直に告白すると、私は今、自宅のクローゼットについて、1週間半にわたって格闘しています)。


また、収納ボックスを複数用意すると、振り分け作業がぐんと楽になります。こうしたボックスがあれば、それぞれの部屋やエリアを片づける時に、1つ1つのアイテムを売ったり捨てたりする必要はなく、用意した「捨てる」「寄付する」「整理する」「売る」というカテゴリー別の箱にどんどん入れていくだけで済むからです。

4つではなく、「処分する」「取っておく」の2つの箱を設けるだけでも、作業の効率は大きく上がります。

しかも、大きな片づけが済んだら、これらの箱を、季節ごとのアイテムをしまう収納ボックスに転用することもできるので、一石二鳥です。

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