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発想が変、タイパ最悪、だがそれがいい! エフェクトがかけられる新型“チェキ”で味のある写真を撮りまくる荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2024年05月04日 13時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ここは「デジタルカメラ」のレビューをするコーナーなのであるが……今回は最高にアナログなカメラ。徹頭徹尾アナログで、そこまでアナログで無理やり実装するか、というむちゃっぷりが面白くてしょうがないチェキである。富士フイルムの「instax mini 99」だ。

最高にユニークなインスタントカメラ「instax mini 99」
インスタントカメラなのでinstax miniフィルムを消費するのである。期限の切れたフィルムが写ってるけどご容赦を(うちにあったストックなので)

 今までチェキは何度もレビューしたけれども、それらはデジタルカメラと、インスタントフィルムプリンターが合体した「ハイブリッドインスタントカメラ」だった。「instax mini Evo」はその代表で、撮影はデジタルで、それに対してエフェクトをかけたものを、「instax mini」フィルムにプリントできるという、デジタルならではの面白さとプリントできる楽しさを組み合わせたヒット作だ。

 今回の「instax mini 99」はその真逆。完全にアナログのチェキなのだが、強引なアナログ的手法でいろんなエフェクトをかけた写真を撮れるのである。

 エフェクトをかけたらどうなるか。モニターで確認できないので撮ってみないと分からない。実に非効率的であるが、それが面白いのである。

6種類の特殊エフェクトを実現した仕組みに注目

 実際に撮りながら試してみよう。

 バッテリーはリチウムイオン充電池。USB端子はないので、付属する充電器を使って充電する。

バッテリーはリチウムイオン充電池。USB充電はできないので、別途充電器が付属する。イメージセンサーも液晶モニターもないし、大量に撮るカメラでもないのでバッテリーの持ちは良い

 そしてフィルムをセットして撮影。

 レンズの鏡筒部が電源スイッチ兼用。これをぐるっと回すとレンズがせり出てきてスイッチが入る。フォーカス位置は0.3-0.6mm、0.6-3m、3m-∞の3パターン。まあこれはアバウトでOk。手を伸ばせば届きそうな距離なら0.6-3m、全身を入れるなら3m以上って感じでいいかと思う。

レンズ部の回りをぐりっと回すとレンズがせり出て電源がはいる。フォーカス位置は3パターン

 チェキなのであとはシャッターを押すだけである。

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