ホンダ、中国市場にEV「e:Nシリーズ」第2弾を発売 2027年までに10機種のEV投入目指す

» 2024年05月04日 14時03分 公開

 本田技研工業の中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は、EV「e:N(イーエヌ)シリーズ」の第2弾「e:NP2(イーエヌピーツー)」を発売した。四輪車生産販売合弁会社である東風本田汽車有限公司(以下、東風Honda)も、新型EV「e:NS2(イーエヌエスツー)」を6月に発売する。

photo ホンダ、EV「e:Nシリーズ」の第2弾を発売(出所:プレスリリース、以下同)

 本田技研工業は「2050年にHondaが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現」という目標を掲げている。中国においては、2022年にEV「e:NP1」「e:NS1」を発売。2027年までに10機種のHondaブランドEVの投入を予定し、2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指している。

photo e:NS1

 e:Nシリーズ専用の「e:N Architecture F(イーエヌ アーキテクチャー エフ)」と、ホンダのダイナミクス技術を組み合わせ、人車一体感がある走りを目指した。IPU(インテリジェントパワーユニット)には大容量のバッテリーを採用。制御技術や走行抵抗の低減により、e:NP2では545キロの航続距離(中国CLTC基準)を実現している。

 室内の快適性にもこだわった。とくに冬場の車内での過ごしやすさを向上させるため、エアコンとヒーターの協調制御などで電力消費を最小限に抑え、乗員を効率よく暖めることが可能なインテリジェントヒーティングシステムを採用。これはホンダ車として初めて搭載した。

photo  東風本田汽車有限公司第三工場(公式サイトより引用)

 外観デザインは、SUVのようなユーティリティーの高さとセダンのような流麗なフォルムを両立したという。内装は、水平基調のインストルメントパネルや大型ディスプレーオーディオの他、スマートフォンのアプリから好みの香りを選択し、その香りを車内へと拡散させる「アロマシステム」をホンダ車として初採用している。

 なお、4月16日には別シリーズの新型EVモデル「烨(ye:イエ)シリーズ」を発表。同シリーズの第1弾となる「烨P7(イエ ピーセブン)」「烨S7(イエ エスセブン)」と、第2弾のコンセプトモデル「烨GT CONCEPT(イエ ジーティーコンセプト)」を公開している。

w 烨シリーズ(出所:プレスリリース)

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